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酸化焼成と還元焼成について

陶芸では 焼成方法が酸化焼成と還元焼成という2種類の方法があります。
織部や黄瀬戸などは、酸化焼成 青磁などは還元焼成で行います、それぞれに向いている焼き方が合ったり、発色の違いがあったりします。

まず酸化焼成は、十分な酸素がある状態で焼かれる場合の焼き方の事です。つまり、うちのアトリエは電気窯でやってますが、窯の中には当たり前に空気がある訳ですから、そのまま焼成すれば言い訳です。

それに対して還元焼成とは、酸素が足りない状態でいわば窒息状態で燃焼が進行する焼き方をいいます。 酸素が十分得られないと一酸化炭素が生成されます、このような燃焼を不完全燃焼といいます。
電気釜で不完全燃焼の状態を作るにはまず、温度が900度以上になったところで窯の下からプロパンガスのバーナーに火をつけて差し込みます(写真)こうして火入れすると窯の酸素が燃えて無くなり還元の状態になります、窯の扉の穴からは、高温の不完全燃焼ガスが出て来て、外の酸素と結合し(写真)のような炎が出てきます。
目標温度の1230度になったら、火を止めます。

DSC_0241.jpg

DSC_0240.jpg

還元では鉄分や長石(白っぽい砂粒みたいなもの)などが焼き物表面に噴出してきます、それは欠乏した酸素を補う為に土や釉薬に含まれる、色々な酸化物(酸化鉄や酸化銅)を奪おうとするからなのです。
なので白御影などの土は還元では黒い斑点が出たり、青磁は釉薬の原料の酸化第二鉄に反応するから青く発色したりするのです。

写真は白御影の土に透明釉をかけた器です。

DSC_0262.jpg


陶芸の器の色というのは焼成方法による釉薬の化学変化なのです。 私は科学や物理が苦手なので・・・説明がへたくそですみません・・・
しかし ただ、粘土を練って作るだけじゃなく、釉薬の原料や配合、焼成についてなど、調べると面白いと思います。 興味のある方はいろいろ研究してみて下さい!
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